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マイラーが「りそなHD」の株式を持つことのメリットを考えてみた

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今月に入ってからダウが大きく下げ、その煽りを受けて日経平均も大きく下げました。こういう相場になってくると、狼狽売りに走ってしまう人も出てきます。

僕個人の投資方針としては、相場が下がっている時ほど「買い」に行くとしていますが、今回の大幅な下落時も、狙っていた株を拾いに行きました。

その狙っていた銘柄というのは、タイトルにもあります「りそなホールディングス」<8308.T>です。

純粋な投資目的でポジションを取ったのですが、よくよく考えてみると、マイラーと相性がいいのかもと思い始めました。というわけで、本稿では、マイラーがりそな株を持つことのメリットについて考えてみます。

銀行株のメリット

りそな株云々を語る前に、一般論として銀行株*1に投資するメリットについて考えてみます。

銀行株は、為替や日経平均から予測がしやすい動きをするので、初心者でも比較的予測をしやすい分野の株です。つまり、上昇相場の時には上昇トレンドに乗り、下落相場の時は下降トレンドに乗りやすいということです。*2その為、他の業界に比べると投資のハードルが下がるのではないでしょうか。

また、一株あたりの金額もべらぼうに高い訳ではないので、タネ銭が少ない初心者でも買いやすい銘柄が多いのも特徴です。*3

例えば、みずほフィナンシャルグループですと、概ね200円前後で推移しているので、20,000円程出せば、みずほフィナンシャルグループの株主になることができます。

※みずほフィナンシャルグループの株を勧めているわけではありませんのでご注意ください。

りそな株に投資するメリット

それではりそなHDに投資するメリットについて考えていきましょう。

株価

先ほども紹介した通り、一株あたりの金額はべらぼうに高いというわけではありません。この記事を執筆時点での終値は、633.7円でした。

つまり、1単元63,370円で購入することができます。

ちなみに、任天堂を見てみますと、同日の終値は46,790円です。1単元購入するには4,679,000円必要になります。

配当金

続いて、配当金を見てみましょう。

りそなHDは、銀行株にしては配当性向が高いです。2018年3月時点の予想は一株10円とされています。中間配当も一株10円でした。つまり、年間で一株あたり20円です。1単元保有していると、税引前で2,000円もらえる計算になります。本稿執筆時点の終値は、先ほども書きましたが、633.7円です。配当利回りでいうと、3.15%です。

ちなみに、JALやANAの場合で見てみますと、

  • JALは一株あたり105円。
  • ANAは一株あたり60円。

です。一株あたりの金額だけ見れば、JALやANAの方が大きいですが、必要な投資金額に着目すると、JALは403,800(4,038)円、ANAは434,600(4,346)円です。

配当利回りに着目すると、

  • JALは2.6%
  • ANAは1.38%

です。りそなHDの方が配当利回りでは上回ることがお分かり頂けるかと思います。

株主優待制度

続いて、株主優待制度です。

りそなHDでも株主優待制度を導入しております。りそなHDの株主優待は、りそなクラブのポイントです。保有株式数に応じて変わってくるのですが、

  • 100株で20ポイント
  • 500株以上で25ポイント(以降、100株ごとにプラス5ポイント)
  • 4000株で200ポイント

となっています。ただし、ポイントをもらうためには、りそな銀行に口座を開設している必要があります。

JALマイラーのメリット

さて、りそなHDに投資することのメリットを書いて来ましたが、ここからJALマイラーの方々にどのようなメリットがあるのかを考えていきます。

JALで上級会員を目指すにあたって、りそなJALスマート口座で口座開設をしてボーナスFOPを獲得する人は多いかと思います。

このキャンペーンでりそなJALスマート口座を開設すると、1000FOPが貰えます。併せて、JALカードのボーナスFOPも獲得すれば、これだけで6000FOPが稼げてしまうわけです。

これで、先ほど述べた通り、りそな銀行に口座を開設すると、りそなクラブのポイントの付与資格を得ることができます。さらに、給与受取口座としてりそな銀行を利用すると、月20ポイントをもらえる仕組みになっています。給与口座としてもらえるポイントと合わせれば、毎月40ポイント〜220ポイントがもらえることになりますね。

そして、りそなクラブのポイントは、JALマイルに交換することができるのです。

交換レートは50%なのでイマイチですが、りそなポイントで年間120マイル〜1,320マイル獲得できる計算になります。(個人的にはあまりオススメはしませんが)そのほかの金融商品等をりそな銀行で購入すればさらにポイントは加算されます。

このように、爆発的に貯めることはできませんが、ポイ活をしなくてもポイントが加算されるのはありがたいことですよね。

さらに、口座開設後、12月31日の時点で

  1. りそなクラブのステータスで「ルビー」以上
  2. JALのステータスで「クリスタル」以上

この2つの条件を満たしている場合には、ダブルステータス・ボーナスマイルとして2,000マイルが付与されます。

詳細はこちら

ANAマイラーのメリット

ここまで見てくると、JALマイラーにのみメリットがあって、ANAマイラーにはメリットがないように思えます。

ですが、そんなことはありません。

りそなクラブのポイントは、ANAマイルに交換することもできますし、楽天スーパーポイントやTポイントにも交換することができます。*4

が、ちょっと待ってください。

りそなクラブのポイントは、LINEポイントにも交換することができるのです。

2018年に入って、ANAマイラー界には激震が走ったのは記憶に新しいことでしょう。

これまでソラチカカードを使ったいわゆるソラチカルートというものを使って、90%という高レートでANAマイルに交換することができました。

ところが、2018年3月を持って、PeX、ドットマネー、G-pointといったポイントサイトからメトロポイントへの移行が終了となります。

今後、残されたルートとして、現在最も高レートとされているのがLINEポイントを使ったルートになります。

勘の良い方、情報強者の方はすでにお気付きのことでしょう。そうです。りそなクラブのポイントは、LINEポイントに交換することができるのです。

具体的なレートは次の通りとなります。

  • りそなクラブ→LINEポイント:95%
  • LINEポイント→メトロポイント:90%
  • メトロポイント→ANAマイル:90%

つまり、りそなクラブをソラチカルートでANAマイルに交換すると、約77%というレートになります。

ANA VISA nimocaカードルートでの交換率が70%という数字から見れば、悪くないレートだと思います。

さいごに

以前、メインのブログでこんな記事を書きました。

僕の場合は、ANAマイルをメインに貯める事を考えていたので、先にJALの上級会員になれば良かったというのが上の記事の趣旨です。

もっとも、りそなHDへの投資を前提とすれば、先にJALで修行すべきという結論導きやすくなります。なぜなら、りそなJALスマート口座を開設して獲得するボーナスFOPを無駄にしないためです。*5

僕はりそな銀行の口座を持っていないのでりそなJALスマート口座に開設したいのですが、開設してしまうと、JAL修行をしないとボーナスFOPを無駄にしてしまいます。ですので、非常に悩ましいところであります。

また、配当金を非課税にするためにNISAを利用したり、ドルコスト平均法でコツコツと積立買付を行ったりという手法も合わせることもできます。あるいは、信用取引を利用して、両建てで取引しリスクを抑えるという方法もありますが、これらは本稿の趣旨とは離れてしまうので、また別の機会に書ければと思います。

ありきたりな注意書きですが、株式投資は元本割れのリスクを伴います。損失が生じたとしても、当方では責任を負いかねますので、自己責任でお願いします。

*1:ここでは、主にメガバンクを指すこととします。

*2:あくまでもそのような傾向にあるというだけで、異なる値動きをすることもあります。

*3:ただし、三井住友フィナンシャルグループは除く。

*4:ただし、Tポイントにしてしまうと、最終的に交換率が45%ですので、注意が必要です。

*5:すでにりそな銀行に口座を持っている人は除く