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2023年度の司法試験予備試験を振り返る

ご無沙汰しております。まさか更新が1年ぶりになってしまいました。

法科大学院(以下「LS」と略します。)に入学し、LSの日常を綴ることができれば…なんてことを書いた記憶がありますが、全く綴ることなく2023年を終えてしまうことになってしまいました。

LSの予習や課題に追われていたっていうのは言い訳なんですが、紹介しようにもあまり紹介するようなこともなくて。

つまり、予習・課題、それから試験勉強をしていて、あまり動きがない日常を送っていたってことなんです(苦笑)。

もし、「LS生の日常を知りたかった」という方がいらっしゃいましたら、大変申し訳ないことをしてしまいました。

さて、2023年を終わりを迎えようとしているわけなのですが、2023年も予備試験を受験いたしましたので、その結果を振り返ってみようかと思います。

予備試験について

前述したとおり、LSに入学したものの、今年も予備試験は受験いたしました。

何故、今年も予備試験を受験しているかについては以前にもお伝えいたしましたので、過去の記事をご覧頂ければと思います。

LSの予習と並行して予備試験の対策をするのはなかなか厳しいものがありました。今年から司法試験の在学中受験が始まった関係で、予備試験の日程も短答試験は7月、論文試験は9月になっております。

昨年までであれば、短答試験はGW明け、論文試験は7月だったので、筆力が上がった状態でLSの前期末試験を受けることができたのですが、今年のスケジュールでは思いっきり短答脳の状態で期末試験を受けなければならないので、苦労しました。

短答試験の結果

2023年8月3日、短答試験の結果発表がありました。

今年はLS内で結果発表を見ることになったわけですが、今年も無事に自分の番号が掲載されているのを確認できました。

予備試験を受験し始めてから3回目になりますが、今回も短答に通ることができたので、一応、マグレではないのかなと思っています。年々自分の得点も上がっておりますし、毎年成長していると評価していいのではないかと思います。

ちなみに、過去3回の基準点は、

  • 2021年 162点
  • 2022年 159点
  • 2023年 168点

でした。

今年は自分が受けてきた中で最も高い点数になったわけですが、非常にヒヤヒヤいたしました。

論文試験の受験

2023年9月9日・10日に論文試験を受験してきました。

LSのおかげで、すっかり朝型人間になっていたので、試験の時間にはバッチリ覚醒状態です。

今年こそはやったる!と息巻いて受験したわけですが、

まさかの初っ端からつまづくという…すっかり意気消沈です。

続く刑法、刑訴はなんとか耐え切ったのですが、

選択科目の難易度が上がってて面くらいました。1日目、完全に意気消沈です。戦意喪失に近い状態にまで凹まされました。

それでも何とか最後まで受け切ろうと思い、2日目も会場へ。

最初の民実で全くわからない問題が出題されたり、保証人の抗弁を間違えたり。あとは、刑実の事実認定で事実を使いきれなかったりと、課題が残る結果となりました。

最後の民事系3科目。予備論文でもっとも長い試験時間ともっとも多い科目数なので、一番過酷な時間です。しかも、これが最後に待ってるので、本当に過酷だと思います。

民事系3科目、全てに目を通した後、解答しやすそうなのは、民訴→商法→民法というアタリをつけました。その上で、民法→商法→民訴の順番に答案作成。

時間内に答案作成が完了したので、途中答案にはなりませんでしたが、色々と課題が残る答案だったなと感じました。

論文試験の結果と成績

2023年12月21日、論文試験の結果発表がありまして、短答同様、LS内で結果発表を確認しました。予想通り、自分の番号は見当たらず……

落ちてしまったものは仕方がありません。あとは、どういう負け方をしたかが問題かということで、頭を切り替えました。

送られてきた成績表と自己評価のギャップを分析してみようと思います。

まずは、試験後の、自分の感触です。

実際の評価も含めたものを表にまとめたのが下図になります。

青系で塗りつぶしているところは、自分の評価と一致しているものがある科目で、 オレンジ系の色で塗りつぶしているところは、自己評価と一致していない科目です。

憲法だけはドンピシャで当ててます。そりゃ当然です。だって本当にできなかったわけですから。

その他の科目はどうかというと、民訴は自己評価と近いものがあったのかなと。刑事系2科目は、「これで取れれば御の字でしょう」って感じで自己評価したのですが、意外にもその楽観的な評価通りの評価がついてきました。

ギャップが激しかったのが民法です。正直、民法は、上の表の通りFがくるものだとばっかり思っていたんですよ。

そうなんですよ。書いてて閃いてしまったんですよ。

「閃いてしまってもそれを書いてはいけない」というのがこの試験の鉄則と言われていることなんですが、それをやってしまった。だからFを覚悟していたんです。しかも、占有改定による占有開始でも即時取得が成立するか、という論点について、まともに理由を書かずに、占有改定は含まれないって結論だけ書いて処理したんですよね。ただでさえ書き直してしまって時間がない上に、パッと理由づけが出てこない。それなら結論だけでもいいから書いてしまえ!って判断で論証を書いて処理したんです。そんなわけで、絶対Fだろって思っていたのです。

しかし、実際に蓋を開けてみたらBでした。

この結果は素直に嬉しいのですが、相対評価ゆえについた結果だと思っているので、慢心せずに勉強しなければいけません。

あと、商法の結果ですが、今回は判例を意識した答案を書いたつもりだったのですが、かえって判例をちゃんと理解していないと評価されてしまった可能性が大です。実際、試験の期日、会社法の判例を確認したら、自分の理解が誤っていたことに気が付かされました。

ですので、この結果は当然といった感じです。

それから、他の方の成績表を見ていて思ったことなのですが、

こんな印象を受けました。今回、自分は憲法と知財法でFをとってしまったわけですが、この2科目が足を引っ張り、不合格となった原因であるといえます。

憲法はできなかった自覚があるのでいいのですが、知財法がFだったのは正直困惑しております。どうすれば評価される答案になるのか、皆目検討がつかなくなってきたためです。出題趣旨が出ていないので、分析ができませんが、出題趣旨が発表されたら、自分の再現答案を分析しなければなりませんね。

最後に(司法試験に向けて)

さて、来年はLS生の資格で受験することになってしまいました。(予備に合格していたとしてもLS生の資格で受験するつもりでしたが。)

一応、過去3回の受験を振り返ってみると、得点と順位も、R3から上がってきてはいるものの、やはりまだまだといった感覚です。

予備試験後、LSの先生に個別に答案を見ていただいており、自分のダメなところというものがよく見えてくるようになりました。このダメなところとしっかり向き合い、愚直に潰していくしかないのかなと思っています。

というわけで、最後の予備試験受験に幕を下ろし、そして、2023年の終わりを迎えることになりました。

2024年は予備試験ではなく司法試験を受験することになります。この予備試験に落ちた悔しさは、司法試験の方にぶつけたいと思います。

それでは、よい新年をお迎えください。最後まで読んで頂きましてありがとうございました。